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4月4週目の例のアレ

僕には小説を読む力はない

4/24
■落ちこぼれネクロマンサーと死せる美女 メラニー・カード著 圷香織訳 創元推理文庫
 世界観の説明もそこそこに話がガンガン進んでいくのは翻訳小説あるあるなんだろうか。前読んだシャーロット・ホームズの冒険もそうだった気がする。駆け足過ぎてついていけないが、読者としての力が足りないだけかもしれないし、もうすこし読み進めれば慣れてくるのかもしれない(20pくらい読んだ時点の感想)

4/25
■ハードラック 薬丸岳 講談社文庫
 派遣切り、貧困、ネットカフェでのギリギリの生活、家族や他者からの侮蔑、次から次へとロクでもない目に遭い続けている主人公に序盤からぐいぐい引き込まれていく。同類が集まって一発逆転を狙うピカレスクロマン的な(言葉の使い方合ってるのかな)要素が100p目くらいから出てきたけど、どうなるんだろこれ。闇金ウシジマくんとかamazarashiの歌みたいな世界観で、そういう現代社会のクッソだるい諸々が好きな人は多分楽しい。僕も楽しい

4/26
■PSYCHO-PASS ASYLUM1 吉上亮 ハヤカワ文庫
 数年前アニメをやってた作品のスピンオフらしい。アニメの方は1話だけ観て、犯罪係数というキレッキレの設定と「れ……レイプだ……!!」と変な気持ちになった記憶だけが強く印象に残り続けています。全部録画したけど全く観ずに消してしまったんですよね、もったいないことしたかな……
 で中身は普通に面白くて、北の工作員であるところの主人公が日本を脱出する際にやんややんや、そして祖国への凱旋の後に友人と妹に再開してやんややんやという感じで、やんややんやの部分が面白いですね。でもまだ50pくらいなのでもっと面白くなるのかな、先が楽しみでワクワクしています

4/27 
■ロリータ ウラジーミル・ナボコフ著 若島正訳 新潮文庫
 言わずと知れた超有名作――でもないのかな、作品から生み出された概念が有名なだけで作品自体は別に、なのかもしれません。でも確か佐藤亜紀がナボコフめっちゃいいよ!!!!!!って昔ブログに書いてた気がするので多分面白いんでしょう。で読んでみましたがなんか文章がぶつぶつ切られてて読みにくいような感じがしました。ただ、文学めっちゃ読んでそうな人のブログを検索して眺めてみたら別に不評でもなかったので多分僕の読解力のせいですね。猛省いたしましょう
 
 ところでこの本数年前になんかのフェアをやっているときに買ったんですけど、どピンクの帯に巨大な文字で「キュン死に162.png」と書かれてて、何言ってんだこいつは感半端なくてめっちゃ面白かったです。帯見た感じだと林真理子の『アスクレピオスの愛人』、越谷オサムの『いとみち 二の糸』、綿矢りさの『ひらいて』と共にフェア対象となっていたみたいですが……既読なのは『ひらいて』だけですけどキュン死に要素あったか……?

4/28
■天使 佐藤亜紀 文春文庫
 僕の超好きな作家のひとりである佐藤亜紀の大分昔の本。文体に含まれる諧謔が心地良くて好きです。でもこの本だとそういうところがあんまり出てない感じですかね。中身は退廃的なんだかオサレなんだかって空気のヨーロッパを舞台にしてて、どうも主人公には特殊能力があるらしいぞ、で多分美少年なんだろうなというところで、もう要素を並べた時点で食いつきやすさは保障されてるような気がしますね。実際読んでみたところでは序盤でおお面白いとはならなかったので優先しては読まないと思いますが、最後まで行くのは確定
by alt_plus | 2017-04-30 12:56 | 小説とか読んでみたり
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