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3月3週目の例のアレ

気力が続く限りは、という感じ

3/13
■幼年期の終わり アーサー・C・クラーク著 福島正実訳 ハヤカワ文庫
 プロローグしか読めてませんが既にめちゃくちゃ面白い……。もうここだけで最後まで読みたくなる。成程確かに、こりゃ名作だわ、と思いました。クラーク作品は他に『楽園の泉』を読んでいるのですが、わりとストーリー展開とか場面の魅せ方はキャッチーな方なんですかね、わかりやすくて好きです

3/14
■沈黙 遠藤周作 新潮文庫
 映画化記念、というわけでもないですが手に取ったのは映画化がきっかけです。キリスト教の関わる話だとは知らなかったので読み始めてびっくりした。読むペースは非常にじりじりとならざるを得ないのですがさすがに面白い。数年前に長崎を旅行した時に日本二十六聖人記念館を見てきたのと、ラス・カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』を既読だったこともあり、真面目に読み切るための土台は出来ているのかな、という実感はあります。しかし昔の日本人はひでえことしやがるな

3/15
■本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人 大塚ひかり 新潮文庫
 沈黙と続けて読むと他意があるようにしか見えませんが別にありません。日本霊異記の『女人、濫しく嫁ぎて、子を乳に飢ゑしめしが故に、現報を得し縁』というエピソードを引いて、セックス狂いの女が子供を飢えさせて報いを話があったのだよ、昔はよかったと言うけれど昔の日本も割とひどかったんだね、という感じで描かれているのですが、文学作品を現実にあったものとして捉えていいのかは怪しいのである程度眉唾にしておきたいところです――まあ、多分、あったんでしょうね

3/16
■ぼくたちのアリウープ 五十嵐貴久 PHP文芸文庫
 ジュブナイルっぽい文体で読みやすかったです。若者の描写はちょっと無理してる感があるけどまあ宜しい。本格的に面白くなるのはバスケが始まってからなのかな

3/17
■ペンギンの世界 上田一生 岩波新書
 ペンギンの鳴き声が「アッー」って表現されてたのでちょっと違うもの想像して笑いました。ともあれ、中身はペンギンについてちゃんと書かれた本。大体出版はアッーが流行る前だ
 第5章の表題が『ペンギン、人に会う』とされていて、おやと思って参考文献を見たら川端裕人の『ペンギン、日本人に出会う』が挙げられていました。そっちも未読なので読んでおきたいですね


by alt_plus | 2017-03-20 12:03 | 小説とか読んでみたり
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