人気ブログランキング | 話題のタグを見る

数学わかんないけど頑張る

 そんなわけでアリスメトリックというか算数宇宙の冒険を読み始めました。現在80ページ目くらい。
 キャラクタに関しては概ねいつもの川端裕人でした。いつものようにごく普通の主人公の周りに超人がいっぱい散らばってます。具体的には小学生なのに等比数列の問題を平然と解いていたりします。すごいですよね。僕なんて等比数列とか聞いたこともないか習ってても既に忘れてるレベルなのに。
 冒頭の桃山町で起こった事件(地元の小学生がプロのサッカー選手と互角の試合を繰り広げたとか)の辺りでちょっとたまらなくなって一回本閉じてしまいました。素晴らしいファンサービス! こういうことされるとホントニヤニヤしてしまう。桃山町に纏わる作品は「銀河のワールドカップ」しか読んでいないので他のエピソードの元ネタがわからないんですけど、元ネタ全部判る人は僕の数倍ニヤニヤしていることでしょう。うらやましい限り。
 この作品のテーマであるところの数学なのですが、嫌いじゃないけどとても苦手なので、数式出てくるとちょっと引いてしまったりします。分数とかΠとかζとか∫とかが出てくると最早塩を撒かれた蛞蝓の様相。しかしこの程度の壁を乗り越えられないようでは川端ファンを名乗ってはいけないような気がするのでなんとか読み切れるよう頑張ります。

 そういえば作中に登場する算術絵馬なんですけど、この作品と同様に数学(和算)を題材に取った「算法少女」っていう小説にも登場していたことを思い出しました。算術絵馬はフィクションではなく現実に存在する代物みたいなんですけど、これはオマージュと見るべきなのかな。
 算法少女は今から30年以上昔に書かれた作品にも関わらず、キャラ立ても軽妙で今読んでも面白い作品です。数学ガールやアリメトと並べてみると数学読物大系みたいにできてちょっと面白いかも。
by alt_plus | 2009-11-24 23:04 | 小説とか読んでみたり
<< 羽後町やべぇ 本屋に寄るとテンションが上がる病気 >>